雅道の友垣

雅楽道友会と請戸芸能保存会との交流は、震災の翌年の平成24年から始まり、被災地にあって同じように伝統芸能を伝えるために活動を行っている団体に、義捐金をお渡しした事から始まりました。​

請戸芸能保存会は東日本大震災の大津波により本拠である苕野神社(くさのじんじゃ)は社殿を始め、宮司夫妻、禰宜夫妻も犠牲になり、楽器、衣装など会の所有物も全て失いながらも、地域に脈々と伝わる芸能の御神楽、田植踊を「続け、残していきたい」という唯々一途な思いから、震災後の厳しい環境の中に請戸の芸能を継承してきました。

そのような中、東日本大震災から10年という節目の年に私たちは「雅道の友垣 in 福島」と題して、雅楽と請戸芸能保存会との共演を企画致しましたところ、文化庁の助成対象として採択されました。

現在のこのコロナ禍といわれるこの時代、芸能を継承する方々にとっても想像しなかったような厳しい環境の中ではありますが、私たちはこの共演を今こそ行うべき意義のある演奏会だと確信しています。

主催:雅楽道友会
共演:請戸芸能保存会 福島みやび会
後援:いわき市いわき市教育委員会浪江町福島民報社福島民友新聞社民俗芸能を継承するふくしまの会福島県神社庁

当日公演LIVE 無料配信

当日は下記アドレスにて公演を無料配信の予定です。
https://youtu.be/JpRyUdNsvfc

出演団体プロフィール


雅楽道友会

雅楽道友会は昭和42年、元宮内庁楽部楽師 故・薗廣教を中心に有志が集い、民間への雅楽の普及および技術向上を目的とし発足しました。
雅楽演奏、雅楽指導はもとより、近年では古典をもとに様々な文化との融合を試み、新しい雅楽の可能性にチャレンジしています。

雅楽とは

今日でいう雅楽は、上古より日本人が培ってきた「国風楽舞(くにぶりのうたまい)」、アジアの各地で発祥し、大凡1500年前より順次伝えられた「唐楽(とうがく)」、「高麗楽(こまがく)」、平安中期に作られた「朗詠(ろうえい)」、「催馬楽(さいばら)」等の歌物に分けられます。
平安時代に最も隆盛し、その後幾度か存続の危機はあったものの、京都、奈良、大阪の三方で伝承されてきました。現在は宮内庁式部職楽部を中心に、神社、寺院及び全国の民間の雅楽団体により継承されています。

>>雅楽道友会ウェブサイトはこちら


請戸芸能保存会

請戸芸能保存会は請戸地区に伝わる「請戸の田植踊」と「御神楽」を伝承し、会員の交流と親睦を図り地域の活性化を図る目的とし活動しております。 

田植踊、御神楽ともに300年間続く苕野神社の「安波祭」で豊漁を祈願し奉納されてきました。 

田植踊は凡そ江戸時代末期から凡そ220年の程の歴史があります。南相馬の村上地区から習ってきたものを請戸で踊った事からはじまったと伝わります。 
御神楽も同地区より継承された獅子舞で、安波祭には欠かせない勇壮な御神楽です。

10年前の東日本大震災の津波で神社を始め請戸は破壊的な被害を受けました。
また原発の事故によって町民は全国に散り散りになり避難を強いられました。平成26年よりはじめて安波祭として福島市内の仮設住宅内で田植踊、獅子舞が奉納されました。 

現在、浪江町は2017年3月31日に一部を除いて避難指示が解除されました。
同年8月には苕野神社の仮殿前で復興祈願祭が執り行われ震災後初めて請戸の地で御神楽と田植踊が奉納されました。 

代表者あいさつ

震災以来十年、互いに行き来する請戸芸能保存会様と福島の地で共に舞台に立つことが遂に叶います。御神楽や田植踊の存続に寄与された皆様方には今後も多くの難題や苦労が待ち受けていることでしょう。

その中で今回の企画が一つの節目と成り、再建される苕野神社を中心に請戸の芸能が地域の皆様の誇り高き存在として愛され続け、未来永劫に受け継がれることを願います。​

雅楽道友会楽長
福岡三朗

田植踊の復活には全国からのご支援があってここまで続けられてきたことを忘れず、会員が心ひとつに活動して参りたいと思います。 

コロナ禍で全てのイベントが中止となり、踊り手と集まる機会がなくなり踊りから遠のくのではと心配していたところに今回の「雅道の友垣」の舞台にお誘いして頂き、驚きと感謝の心でいっぱいです。

請戸の田植踊代表
佐々木繁子

300年の歴史と伝統ある安波祭が請戸の苕野神社で行われ、神事の後、勇壮な神楽舞が奉納されてきました。 

しかし、東日本大震災の津波により、苕野神社本殿も、獅子頭や、笛、太鼓も流され、存続が難しい状況下にありましたが、福島県や山名隆弘先生(大國魂神社)や懸田弘訓先生(県文化財保護審議会委員)のご支援を頂き、神楽保存会のメンバー8名でこれまで継続することができました。 

震災後は、容易に集まることが出来ず、唯一安波祭が再会の場となっています。小さな漁村の小さな祭ですが、先人たちが積み重ねてきた歴史と文化は大変貴重な宝であり、将来にわたり引き継いでいくことが大事だと考えています。 

請戸の御神楽代表
安倍一夫


次の世代の担い手たちからのメッセージ

私は今まで10年間もの間、田植踊に参加してきた。
きっかけとしては小学2年生の頃、避難先の仮設住宅で着物を着た人達が請戸の田植踊を踊っているのを見てこういう踊りを踊ってみたいという思いから両親にお願いして田植踊を始めたことだ。仲良くなった友達と集まることや、着物を着ることがうれしいという思いで参加していた。
だが、10年もの間で踊りに対する思いが変ってくるのが自分でも分かった。

東日本大震災で請戸の人々はばらばらになり、請戸へ帰ることも困難になった今、私が、今できる事は請戸の田植踊を続けて、請戸とつながりを途絶えさせないことだと思う。

踊っていると時々、涙を流している事がある。
幼い頃には涙の理由が分からなかったが今ならその涙を流している理由が分かる気がする。

この人達のために請戸とのつながりのために、また、踊りに携わってきた方達の踊りに対する思いのためにこの請戸の田植え踊りをこれからも踊っていきたい。

福島県福島市 舛倉美咲

私は請戸で生まれ、小学4年生の終わりまでの10年間を請戸で育ちました。小さい頃から祖母に手を引かれ堤防を散歩したり、近所に住む友達と夕方まで遊び回っていたこと、潮の香りで、季節を感じていたことは今でもよく覚えています。 

地域の行事の、苕野神社で行われていた盆踊り大会や花火大会、安波祭は毎年楽しみにしていました。小学校の登下校の際には、お年寄りの見守り隊の方々が、優しく見守って下さり、声をかけて下さいました。私にとっての請戸は楽しかった思い出の詰まったかけがえのない故郷です。その故郷は津波で流されてなくなってしまいましたが、今でも大切に思っています。 

小学4年生の頃から踊らせて頂いている請戸の田植え踊りを通して、いつも離れた場所に住んでいる請戸の方々と関わる事ができるのは本当に嬉しく思います。

大学に通っている今も、将来何をしていきたいとか具体的には決まっていませんが、これからも田植え踊りを伝承し、心をこめて踊り続けていきたいと思います。

宮城県柴田郡 松本里奈

雅楽道友会と請戸芸能保存会との関わり年表

会場アクセス

〒974-8232 福島県いわき市錦町上川田21 勿来市民会館

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