演奏会開催に至るまで

 雅楽道友会と請戸芸能保存会との交流は、震災の翌年の平成24年から始まり、被災地にあって同じように伝統芸能を伝えるために活動を行っている団体に、義捐金をお渡しした事から始まりました。​

 請戸芸能保存会は東日本大震災の大津波により本拠である苕野神社(くさのじんじゃ)を始め、宮司夫妻、禰宜夫妻も犠牲になり、楽器、衣装など会の所有物も全て失いながらも、地域に脈々と伝わる芸能の御神楽、田植踊を「続け、残していきたい」という唯々一途な思いから、震災後の厳しい環境の中に請戸の芸能を継承してきました。​

そのような中、東日本大震災から10年という節目の年に私たちは「雅道の友垣in 福島」と題して、雅楽と請戸芸能保存会との共演を企画致しましたところ、文化庁の助成対象として採択されました。​

 現在のこのコロナ禍といわれるこの時代、芸能を継承する方々にとっても想像しなかったような厳しい環境の中ではありますが、私たちはこの共演を今こそ行うべき意味のある演奏会だと思ってやみません。​

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